こんにちは。くじらです。
本日は普段のようなテクニカルの話ではなく、株価を意識した会社への投資について話をしたいと思います。
一般的に、会社が株価に対して強い意識を持っている企業に投資すべきだと思います。
例えば、小型のIPOであれば、時価総額100億が目安になります。このラインを明確維持できるようになると機関投資家も参入してくるため、投資対象とされやすく、さらに株価が上がりやすいです。
小型株については、また別途詳しく書きます。
本日は、プライム市場に上場している企業や、目指す企業への投資について考えてみようと思います。
最近気になる記事を見つけたので、少し深堀してみます。
信託銀使った持ち合い株売却
8月18日・日経朝刊「信託銀使った持ち合い株売却」
信託銀行を使った持ち合い株売却の新手法を導入する企業が相次いでいるようです。
大株主の保有株を企業に代わり、信託銀行が取得して売却する仕組みです。
野村信託銀行の発案の新しいスキームは「株式需給緩衝信託」というようです。
「流通株式」は35%以上
東証はプライム市場に上場を続けるには、「流通株式」を35%以上とするよう決めています。
プライム市場に上場したい企業は、大株主に市場で持ち株を売却するように求めてきました。
上記に伴い、株価が下がって持ち株を売却できなくなると判断した時には、自社株買いを使い、持ち株を売ってもらっていました。そのため、株価が上がらない場合も生じていました。
自社株買いのイメージは株主還元の意味もありますが、個人的には会社が自社を安いと考えているため実施しているものだと考えていました。
「株式需給緩衝信託」(ToSTNeT-2)の活用
今後は、「株式需給緩衝信託」(ToSTNeT-2,N2)の活用も増えてきそうです。株価下落対策含め株価を意識する会社は投資する上で非常に重要だと考えています。
今後はこういう視点もスクリーニングに加えると良いのかもしれません。
社長が持ち株を売却するケースでも流通株式を増やしたい場合には、株価を下げない工夫もして欲しいなと思いました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC141JG0U2A610C2000000/
https://www.nomuraholdings.com/jp/news/nr/nsc/20220214/20220214.html
https://www.bridge-salon.jp/toushi/restrucion-market/
おわりに
本日は負けない投資4として株価を意識した企業への投資について考えてみました。
社長や関連役員が株を売り続ける企業は投資目線では投資したくない会社です。
一方、持合い株解消や流動株式の増加を考えている企業は株価下落しにくい対策を実施している企業が増加しています。投資家目線としては、株主還元だけでなく、株価を上げる、株価を下げない対策を実施している企業に投資したいと思います。
本日もお読みいただきありがとうございました。
負けない投資1
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