こんにちは。
本日は日興証券でのコスト削減策で有名なロールオーバー(クロス持ち替え)をわかりやすく解説しようと思います。
この技、広く知られ、みなさん実施していると思います。
初心者はもちろんですが、中級者でも仕組みをあまり理解されていないと思います。
まず結論として、ロールオーバーすれば、信用売りコストを3日程度は削減できます。
では、その仕組みを解説します。
日興証券でのロールオーバーの仕方(クロス持ち替え)
日興証券では、”今週中” という1週間の期日指定できと値幅制限がないので、所謂、一般信用売りの予約ができます。
一般的には、金曜日後場取引終了までに、在庫がなくなりそうな銘柄は一度クロス取引します。
その後、夕方17時に在庫が復活すれば、その在庫を週末まで予約注文し、月曜日にクロス済みの信用売りを一旦決済します。
そうすることで、約3日分の信用売りコストが節約できるわけです。
ロールオーバーの正しい仕組みとは?
通常、クロスを1週間 維持するには8日分の貸株料が必要です。
みなさん、まず8日分の貸株料が必要なことを理解されていますか?
金曜日に一旦クロスした場合、
金→月を持ち越すことになりますが、受渡日は 火→水となります。従って、金→月のクロスは4日分かと思いますが、実は2日分の貸株料となります。
金曜日もしくは月曜日の大引けまでに一般信用在庫が予約できれば、ロールオーバー(持ち替え)ができます。この場合、約定日で火→金 残り6日分の貸株料を節約できるのです。
また、日興証券は現物取引は手数料有料なので、信用買い→現引 により現物株を調達されると思います。制度信用は日興の場合、2.5%です。この場合、約1.8日分の金利コストがかかります。
従って、6日分の貸株料が節約できますが、買い分の金利コストを加えると、最大4.2日分のコスト削減。つまり、8日分のコストに対して、約半分のコストを節約できます。
まとめ
本日は日興証券でのロールオーバー(クロス取引の持ち替え)の仕組みを解説しました。
・金曜日に在庫がない銘柄は一旦クロス取引する。(信用買い+現引き、信用売り)
・金曜日17時以降に信用売り在庫を確保。→ 現引注文を入れ、月曜日にクロスを解消させる。
・また、金曜日に在庫がない場合、上記を繰り返す。
・コストは金→月曜 貸株料2日分+信用買い金利1.8日分 = 3.8日分
・貸株料8日分だとすると、3.8日分のコストとなり、約半分のコスト削減が可能。
本日もありがとうございました。