みなさん、こんにちは。
コタはシャンプーなど美容室向けヘア化粧品の販売・製造をしています。
ここの優待は100株であれば、5000円相当のシャンプーなどを頂けます。
株価は1/20時点で1500円前後、日興証券であれば400円くらいのコストです。
この内容でも、一般信用在庫が残っています。
在庫があるのはなぜだろう?
単に発行株式量が多く、一般信用在庫として、供給される量が多いからでしょうか?
この優待、4500~5000円でも落札があるほど人気です。
あっ理由らしきものを見つけました。
その理由とは?
コタは権利日に分割をするようです。
しかも、単元ではなく、端数がでる分割です。
分割する銘柄は優待クロスでは優待を取れないのか?
答えは、Yes / No 。 どちらのケースもあります。
1:2の株式分割の場合
分割の多くは1:2、3、4くらいまでです。
『1:2』とは権利日に株を保有していると1株が2株になることです。
では、権利日に制度信用売り(買い)をしていた場合、
「1:2」なら100株→200株になります。単純です。
簡単ですね。
制度信用の場合
制度信用売りをしていた場合も同様に分割割合に応じて「1:2」なら100株→200株になります。
一般信用の場合
一般信用売り(買い)をしていた場合
一般信用のときも制度信用と変わらず「1:2」ならが100株→200株となります。
しかし、現渡ができるまで時間がかかるため現渡が即日実施できない場合があります。
1:整数倍ではない場合
1:1.1などの整数倍ではない場合は単純ではありません。
各ケースで説明します。
1:1.1であれば現物株式を100株保有していれば110株になります。
制度信用の場合
制度信用売り(買い)をしていた場合
制度信用をしていた場合は取得単価が変更になり保有株数の変化はありません。
つまり、2200円100株保有していた場合、
1:1.1分割では、2000円100株保有に変更になります。
クロス取引では、制度信用売り2000円100株に対して、現物買い2000円110株です。
おそらく制度信用売りの端数10株は強制決済になるのでしょう。
このケースでは、権利落ち後はクロスしている株数が異なるので、単純な現渡しができません。出来る限り避けた方が良いです。
一般信用の場合
さて、本記事の本題になります。
優待クロスされる方は一般信用売りされる方が大半だと思います。
一般信用売りを行っている銘柄が権利日に”1:整数倍以外”の株式分割を予定している場合、一般信用売りは権利日前に強制決済させられます。一方で現物株はそのまま残ります。
つまり、一般信用クロスが不成立になります。
手数料と貸株料が無駄になるばかりか、現物株の下落リスクまで追います。
これに気づいてないと、権利日後、クロス取引の現渡しをするときに泣きます。
正直言って、何が起こったのかわかりません。単に一般信用売りを忘れたのかと。
いえ、違います。一般信用売りが強制決済になったのです。
ところでコタは2021年も分割するのか?
2020年から2007年まで遡って調査しました。
結果、2011年以降毎年整数倍でない分割を繰り返しておりました。
年度 | 発表日 | 基準日 | 分割 |
2020 | 1/30 | 3/31 | 1:1.1 |
2019 | 1/30 | 3/31 | 1:1.1 |
2018 | 1/31 | 3/31 | 1:1.1 |
2017 | 1/31 | 3/31 | 1:1.1 |
2016 | 1/29 | 3/31 | 1:1.1 |
2015 | 1/30 | 3/31 | 1:1.2 |
2014 | 1/31 | 3/31 | 1:1.1 |
2013 | 1/29 | 3/31 | 1:1.1 |
2012 | 1/31 | 3/31 | 1:1.1 |
2011 | 2/1 | 3/31 | 1:1.1 |
2010-2007 | なし |
コタの優待クロスは成立するのか?→結論
ここに来るまでにお気づきだと思いますが、
2021年も分割する可能性が高そうです。
発表は例年、第三四半期に発表です。
まずは現時点、在庫があるうちに確保しておき、この第三四半期に発表があれば、クロス解消するのも良いと思います。
まとめ
・コタの株主優待は100株で5000円相当のシャンプーなどが貰える
・1/20時点でコスト400円程度なので、お得。一般信用在庫があり。
・コタは2011より、1:1.1など整数以外の分割を繰り返しており、一般信用売りでは優待クロスが成立しない可能性が高い。
・2011年以降、第三四半期の時に分割が発表されており、ギャンブル的に優待クロスしておき、分割発表なら撤退という選択肢はあり。
本日もありがとうございました。